赤ちゃん・子ども連れの登山の持ち物・装備リスト一覧をまとめてみました(^^)
私たち自身も登山前にチェックできるように最初にリスト一覧を掲載し、次にこのページを始めて来た方向けに解説を書きました。
家庭や子どもの状況によって変わると思いますが、お出かけ前の確認用として参考になれば幸いです♪
子連れ(乳児・幼児)登山の持ち物・装備リスト一覧
【親の持ち物・装備】 |
親自身の日帰り登山装備(レインウェア・登山靴など) |
抱っこ紐 |
ベビーキャリア |
ベビーキャリアのレインカバー |
トレッキングポール |
タオル |
日焼け止めクリーム |
【衣類(着せる用)】 |
帽子(ハット) |
防寒着 |
防寒ソックス |
【衣類(着替え用)】 |
肌着 |
カバーオール |
くつ下 |
【おむつ交換の準備】 |
換えの紙おむつ(5枚程度) |
銀シート |
おしりふき |
ゴミ袋 |
【食事の準備(母乳)】 |
授乳ケープ |
【食事の準備(ミルク)】 |
粉ミルク(スティックorブロック) |
お湯入り魔法瓶 |
哺乳瓶 |
冷やす容器・水 |
【食事の準備(離乳食)】 |
離乳食 |
食事用エプロン |
スプーン |
お茶・お水 |
解説
なぜ持っていくのか、どういう時に使うのか、どういった物が良かったのか、私たちの経験を元に解説してみようとおもいます。
親の持ち物・装備
まだ小さな子どもと山に一緒に行くのですから、親の装備は日帰り登山用で十分だと思います。日帰り登山装備と聞いてすぐに何か思いつく方はたぶんそれなりに山登ってる方だと思いますが、初心者の方でもわかるように簡単に書くと、”登山用品の三種の神器”と言われるレインウェア、登山靴、ザック(リュック)とその他もろもろ(防寒用ウェア・帽子・行動食など)です。
子どもを背負って登れる程度の山道なので初心者用のもので十分こと足ります。レインウェアに関しては、登る前から雨で登る方はあまりいないと思いますので、途中で雨が降った時用してあった方が良いと思います。傘では傘骨の先端が不意に刺さってしまう可能性があるので避けるのが無難です。登山靴は軽登山靴・トレッキングシューズと言われる軽量で安価なもので十分ですし、ザック(リュック)も普段自分が使っているもので十分だと思います。
防寒用ウェアや帽子なども最初は日頃使っているもので十分かと思います。
それぞれの登山用品について詳しく知りたい方は、富士登山用の服装・装備・持ち物の準備リストと解説になりますが下記サイトを参考にしてみてください。
http://fujisan.rash.jp/motimono/list.html
抱っこ紐
抱っこ紐はまだベビーキャリアに子供を乗せて背負ったときに不安定(首がぐらつく)ときに使います。私たちの場合は生後6ヶ月のときに使いました。事前に購入済みだったベビーキャリアに子どもを乗せて背負ってみると・・・まだ体が柔らかく歩行時に発生するゆれで首がぐらぐらしていたので、まだベビーキャリアは早いなという判断になり、それでは抱っこ紐にしよう、となって、普段使っている抱っこ紐で背負って登りました。
抱っこ紐も製品によっては首まわりのサポート力に差があるようです。私たちも抱っこ紐買うときに実際に赤ちゃん入れて(わが子は成長曲線の下の方で小さめだったので)いろいろな製品を試しましたが、エルゴの360 スリーシックスティが値段が高いだけあって股関節まわりや首まわり、全体的にしっかりとした作りだったので使っています。(毎日使う妻の腰痛がときおり酷くなりますが)
ちょっと山登りから話がズレますが、抱っこ紐を購入される際には、実際に赤ちゃんを入れて背負って試すのがおすすめです(^-^) 結構、背負い心地が違います。抱っこ紐は2歳ごろまで使うようです。だんだん子供の体重が増えてくると母親の腰への負担が増えてくるようです。(背負い方でも腰への負担がだいぶ変わります)
抱っこ紐を選ぶときのポイントは背負ったときに子供が寝られるくらい快適か(イヤだと泣かない、泣くようだと使い物にならない)か、次に、母親の腰への負担が軽いか(ちょっと背負って腰が痛くなるのは避ける)です。長く使い使用頻度も高いですから、子供と母親に合った物を選ぶのがおすすめです。ネット上に掲載されている利用者の口コミを参考にしつつ、実際にお店で試着するのが良いと思います(^-^)
★抱っこ紐(子守帯)人気ランキング
ベビーキャリア(ベビーキャリー)
これが無いと赤ちゃん背負い登山が始まらないかもしれない、という安全に快適に背負うための大切な装備です。ベビーキャリアと抱っこ紐との違いは一目瞭然で金属フレームが入っていて、重量も2kg~3kgと重量があり、ずっと大きく子供が長時間のっても快適に過ごせるようなさまざまな工夫がされています。
メーカーによってさまざまな違いがありますし、実際に私が使っているものの紹介など、話が長くなるので詳しくは次のページにまとめました(^^)
ベビーキャリアのレインカバー
登山用品店でベビーキャリアを購入するとき店員さんに進められて「それなりに値段するし、どうしようかなー」と迷ったアイテムです。でも、妻に「いるんじゃない?」と言われ、まあ確かに無いと途中で雨が降ったときに子供がベシャベシャになってしまうな、と思って購入した装備です。
その後、ベビーキャリアで何度も子どもを背負って山登ったり、近所を散歩したりしている(私が子どもを背負うとき、抱っこ紐よりベビーキャリアの方が背負いやすいので使っている)うちに、「レインカバーって雨が降ったときだけでなく、キャリアに乗っている子供の防寒対策としても非常に有効なんだ!」と気づきました。
我が家はベビーキャリアの使用頻度がかなり多いので、最初はどうしようか迷ったけど、やっぱり買ってよかったと感じています(^-^)
詳しくは次のページにまとめました(^^)
トレッキングポール
子供、特に赤ちゃんを背負ったときの登山に、非常に有効だと感じたのがトレッキングポールです。
おそらくベビーキャリーに子供を乗せると10キロ程度になっているはずです。それだけの重量を背負って山を上り下りすると、重みが上部の後ろ偏っている(普通の荷物より子供は密度が高い)ため、体が振り子のように上下左右に振られます(私の体感では同程度の重量のザックを背負ったときより体が振られ、重く感じます)。そのため、2足歩行だと足場の悪い山道ではバランスをとるのにかなり気を使います(とにかく転んではいけないので)。2本のトレッキングポール(I字型ストック)により、この左右上下の上半身の振れを抑えることができます。もちろん、その方が背負われてい子供も快適だと思います。
でも、私がトレッキングポールを使うようになった最大の理由は、下りのときに伝わる子供への衝撃の緩和です。坂道を登るときには、じわーっとひざを伸ばすことにより(かなり筋力使います)子供への衝撃が緩和されます。しかし、段差の大きな階段や石段を下るときは、段差に比例してドンッ!と下りることになります。そうすると、その大きな衝撃が背負っている子供にも伝わります。
私が始めて生後6ヶ月の子供を背負って山を登ったときにこのことに気づき「まだ首もやわらかく、骨格が十分に発達していない赤ちゃんに衝撃が伝わってしまうのはマズイな」と強く感じ、次からはトレッキングポールを使って登るようになりました。その結果、多少の段差でも滑らかに上り下りできるようになりました!
トレッキングポールを使った歩行の注意点(とにかく自分の体の前の足を踏み出す方向に置かないこと、ポールに足が当たってつまづいて転ぶ原因となる。上の写真のように右前と左前にトレッキングポールを広げて歩行する)を熟知&体得していれば、子供を背負った登山において非常に有効な装備となります。
私が現在使っているトレッキングポールは雪山登山でも使えるカーボン製の特殊な構造のもので、価格も効果ですし一般登山にはオーバースペックです。一般登山ならアルミ合金製の安価なものでも十分です。
トレッキングポールの使い方・選び方に関しては次のページに詳しく書いていますので参考にしてみてください。(富士登山用ページですが一緒です)
タオル
さまざまな状況において何かと活躍してくれる可能性があるため、いちおう持っていくのがおすすめです(^^)
日焼け止めクリーム
子連れで行く山は樹林帯が多く、日差しが強くても木漏れ日程度のことも多いですが、一応用意はしておきます。小さい子供の場合は後でふき取るのも子どもが嫌がりそうなので、紫外線対策はほとんどベビーキャリアのサンルーフ(これすごい!)と帽子で対応しています。
帽子(ハット)
帽子の形には、キャップ(例えば野球帽)、ハット(土星の輪のようにつばがついたもの)がありますが、子供にかぶらせるなら日差しを防ぐ効果の高いハットがおすすめです。
防寒着
実は、子供に着せる防寒着がどれがよいか、結構検討しました。
夏であれば不要かもしれませんが、すこし時期がずれると山はひんやりしてきます。しかも、背負って登る親は汗だくかもしれませんが、背負われている子供はぜんぜん動いていません。つまり、冷えやすいです。
特に手や足などの末端は冷えやすく、一度冷えてしまうと大人でも温まるのに時間がかかる部位です。そのため、写真のように手と足を生地をひっくり返して覆える厚手で2層(外側は毛足が長く保温力高く、内側は生地が詰まり適度な防風性がある)フリースを購入しました。(後で調べたら kids zoo (キッズズー) もこもこモケット水玉 耳付きカバーオール という商品でした)
登山だけでなく、普段の外出用としてもかなり重宝しています(^-^)
すこし後悔しているのは、70cmを購入しましたが、もう1サイズ大きいのでも良かったかなという点でしょうか。(子供が成長するにつれ手足が大きく飛び出し覆えなくなります)
防寒ソックス(フットウォーマー)
真夏以外の時期や標高の高い場所では、子どもの末端(手・足)が冷えてきます。子どもがベビーキャリアで背負われている間、快適に過ごせるように我が家ではフットウォーマーをはかせています。
これは、元々私が雪山登山のテント泊用に使っているものですので、厚手で防風性があり保温力が高いです。ただ大人用なので、そのままはかせると子どもの小さな足には大きすぎて滑り落ちてしまうので、2つのフットウォーマーを数十cmのゴムひもで連結し、ベビーキャリアに引っ掛けて履かせています。そうすれば、ゴムの伸び縮みにより子どもの足の動きに追従するので、子どもも快適と思います。
登山中に子どもの足が冷たくなってないか確認するために脱がせて見ると、いつもホカホカです 笑。
私たちの場合は、たまたまこういう装備を持っているので使っていますが、これから用意する方は厚手の防寒ソックスとかでいいのでは?と思います。(ドリンク用の保温ケースを子どもに履かせたという例もあるようです。ただ、この方法だと子どもの足の大きさによっては厳しそうな気が・・・)
わざわざ買うのもなんなので、大人の厚手の靴下を2重とかでもいいいも!?
一応、私たちが使っているフットウォーマーも紹介しておきます。
肌着(着替え用)
突然の雨で濡れてしまった場合など、、着替え用一式を用意するのがおすすです。
高尾山登山のとき、ベビーキャリアののせてた子どもがうんちして、オムツから漏れてしまっていて、妻が山頂にあるトイレのおむつ交換台で着替えさせたことがあります。
着替えを持ってきといてよかった~と心底感じた瞬間です(^^)
カバーオール(着替え用)
着替え用です。
くつ下(着替え用)
着替え用です。ちっちゃい!(すぐに履けなくなりますが 笑)
換えの紙おむつ(5枚程度)
実際に交換する枚数は登山時間にもよりますが、5枚程度あれば間に合うと思います。
登山途中で交換する回数を少なくするため、出発前に車内で交換するようにしています。
因みに、今までに普段使いでマミーポコ、グーン、メリーズ、パンパース、ムーニーなどさまざまなメーカーの紙おむつを使ってきましたが、おしっこの横漏れやうんち漏れしにくかったのは、 パンパース と メリーズ でした。
登山中に漏れると何かと面倒になるので、できるだけ漏れにくい紙おむつを持ってくのがいいと思います(^^)
★「乳幼児・幼児用紙おむつ人気ランキング」
銀シート
子どものおむつを交換する時に敷くのに、このようなペラペラの銀シートが大活躍します。ペラペラで嵩張らないし、わずかなクッション性があり、防水なので広げる場所が濡れていても子どもを安心して寝かせられます。安価なので、万が一うんちなどが付着しても惜しくありません。
100均とかで販売されている保冷用の銀シートを、子どもが寝かせられる程度の大きさに切っています。
山の中におむつ交換台はほとんどありませんが、木のテーブルは良くありますので、そこにこの銀シートを広げて交換したりします。
もちろん、大人が座るときの座布団としても活躍します(^^)
おしりふき
おしりふきは、未開封のものを持っていくと重く嵩張るので、ある程度使って枚数が減ったものを持っていくのがおすすめです。
赤ちゃん本舗のおしりふき が使いやすいです。
ゴミ袋
ゴミ袋は途中で交換したおむつを持ち帰るのに使用します。
我が家では、写真のようなポリ袋を数枚とって持ち歩いています。
授乳ケープ(母乳)
まだ子どもが母乳を飲んでいる場合、登山途中に授乳するので授乳ケープを持っていきます。
授乳するタイミングは、山頂に着いたとき、途中の茶屋で昼ごはんと食べるときが多いです。
授乳ケープがあっても、外での授乳はなかなか勇気が必要みたいです。
我が家の授乳ケープは無印良品のケープを授乳用として使っていますが、丈がそれほど長くない(子どもをギリギリ覆える程度)ので軽量でコンパクトなのですが一般的ではないと感じます。もっとちゃんとした授乳ケープが販売されていますので、ぜひ試してみてください。
粉ミルク(スティックorブロック)
ミルクで育てている場合や、母乳が足りなくなったときのために、粉ミルクも準備します。
ブロック状やスティック状で販売されているものは持ち運びに便利です。
我が家の場合は、私が雪山登山中に拾ったナルゲンボトルに粉ミルクと計量スプーンを入れて持ち運んだりもします。
お湯入り魔法瓶(ミルク用)
粉ミルクを溶かすためのお湯を入れておきます。寒い季節なら、このお湯を親が飲んだりします。地味に重いです。
哺乳瓶(ミルク用)
小さめの哺乳瓶で十分です。プラスチック製の方が軽いのですがなかなか冷えないので、ガラス製のを持っていっています。
冷やす容器・水(ミルク用)
作りたての熱いミルクを冷やすのに容器を持っていくこともあります。トイレの手洗い用の蛇口を流しっぱなしにして哺乳瓶を冷やすこともできますが、そうすると場所をしばらく占領してしまいます。できればあった方がよいという持ち物です。
離乳食
赤ちゃんが成長するとやがて離乳食が始まります。すぐに食べられて、残ってもそのまま蓋で閉められる持ち運び用離乳食がおすすめです(^^)
また、子どもにも好き嫌いがあるため、過去に良く食べた離乳食をもっていくのも大切なポイントです。(過去に食べたことないものだと、いざ食べさせてみると口に合わずほとんど食べないなんてことも)
食事用エプロン(離乳食用)
子どもに食事用のエプロンは、様々な素材のものが販売されていますが、登山に持っていくにはごはんが付着しても水で洗い流したり、拭き取りやすいビニールやナイロン生地のものが使いやすいです。
スプーン
食事用のスプーンも忘れずに♪
お茶・お水
食事のときに、お茶やお水を欲しがることもあるので、できれば持っていくとよいと思います。
親の飲んだペットボトルをそのまま使いまわすのは、子どもが小さいときは避けた方が良いみたいなので。
最後に
改めてずらーっと書いてみると、こんなに持って行ってるんだなーとしみじみ感じます。
よくこんな面倒なことやってるなーと思いつつ、それでもやっぱりたまにみんなで山に行きたいんですよね(^^)
自然の中で家族で過ごすって、やっぱりいいんですよね♪
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